ひとくち健康講座

手術前禁煙のススメ
2025年7月
喫煙による健康被害(がんの発生率の上昇、心筋梗塞、脳卒中の死亡率の上昇、肺気腫、ぜんそくを含む呼吸器疾患など)は広く知られていますが、外科手術にも大きく影響します。
手術前に喫煙すると、傷の治りが遅くなり、術後の痛みが強くなり、肺炎・心筋梗塞・脳卒中などの合併症が増加することが分かっています。手術前の禁煙は、手術の成功率を高め、合併症のリスクを下げる上で非常に重要です。手術前の禁煙期間は、長ければ長いほど効果があります。理想的には8週間以上が望ましいとされていますが、少なくとも4週間の禁煙を勧めています。手術後も禁煙を継続することで、術後の経過も良好になります。
手術は禁煙を始める絶好の機会です。健康な未来のために、今からできることを始めてみましょう
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- 2025.7