ひとくち健康講座

睡眠時無呼吸症候群と住民健診

2025年5月

 睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まることによって、日中の眠気のみならず、高血圧症・心筋梗塞・脳梗塞などの発症を増加させることが知られています。そのため、健康寿命を延ばすためには睡眠時無呼吸症候群の治療はとても重要と言えます。
 しかし、自覚症状に乏しい疾患のため早期発見が難しく、日本に約940万人の患者がいることが推定されているにもかかわらず、治療を受けている方は多くありません。
 天童市東村山郡医師会では、住民健診に睡眠時無呼吸症候群の選別検査を取り入れることが 可能か検討するため、市と協力し簡易検査を実施してきました。約2年間で検査を希望された方は200人を超え、精密検査の必要な方は50人を超えました。実際、精査を受けた方も20人を超えています。多くの反響があったため、今後も市と協力してこの検査を継続していく予定です。
 ぜひこの機会に簡易検査を受けてみてはいかがでしょうか。皆さんのご協力をお願いします。

大竹内科呼吸器科医院  大竹 和久