ひとくち健康講座

　生まれたばかりの赤ちゃんは免疫が未熟で、感染症により重い後遺症が残ったり、命が脅かされたりすることがあります。そうならないために、日本では生後2カ月から多くの予防接種が行われています。早めにスケジュールを確認し、かかりつけ医へ相談しましょう。
　生後2カ月から始まる予防接種ですが、令和6年４月から4種混合ワクチン、ヒブワクチンに代わり、５種混合ワクチンが使用できるようになりました。これまで2種類を別々に打っていたものが1本になることで、赤ちゃんの痛み軽減につながります。また、肺炎球菌ワクチンが15種類の血清型に対応したものに切り替わります。肺炎球菌は敗血症や髄膜炎などの重篤な侵襲性感染症の原因になることがあります。新しいワクチンにより幅広い血清型の肺炎球菌感染症を予防できることが期待されます。
　小児期は予防接種がたくさんあります。忘れているワクチンがないかお子さんの母子手帳をみて確認しましょう。