ひとくち健康講座
脳梗塞とリハビリの話
2024年1月
脳梗塞は治ったといわれても、まひや痛みなどの後遺症で不自由な生活を強いられることがあります。
脳梗塞の後遺症に対しては、専門的なリハビリ治療があります。まず、MRIなどの画像検査で、脳の障がい部位を見つけ、今の症状と照らし合わせて詳しく診察します。その後「箸が持てるようになりたい」、「公園へ散歩に行けるようになりたい」などの目標を患者と一緒に計画し、時には特殊な機器なども使いながら、リハビリプランを決定します。治療にはどうしても時間がかかってしまいますが、ちょっとした装具の工夫などで歩き方がとても良くなることもあります。だからこそ、その都度目標に近づいていく達成感を常に患者と共有しながら、「自分らしく動いて生活する」という当たり前に向けて医療者も共に取り組んでいく。これが脳梗塞リハビリの基本的な考え方です。
山形県は、全国でも脳梗塞発症の多い県の一つです。脳梗塞の後遺症で少しでもお悩みの方がいましたら、まずは、かかりつけ医の先生や相談員などにお気軽に相談してみてください。