ひとくち健康講座
血圧の特徴を知ろう!夏場の高血圧について
2023年10月
今年は猛暑日が多く、雨が少ない夏でした。夏は気温が上がるため、血圧は下がる傾向にありますが、今年は必ずしもそうではないようでした。高血圧は脳梗塞、脳出血、心筋梗塞、腎疾患、眼底出血の危険因子として知られています。65歳以上の方の高血圧者数は年度にもよりますが、山形県は全国トップ5に入っています。原因は、塩分と糖分の過剰摂取です。山形は食の王国なので、減らすのは難しい問題です。
さて、夏の暑い季節は血圧が下がり過ぎて、立ちくらみの訴えを聞きます。実際、家庭血圧で10〜20mmHg下がっている人が、2〜3割ほど見受けられます。薬を減らして、夏の初めの頃は良い状態になっていましたが、猛暑日が続くようになってから、朝と夜の家庭血圧が冬より高くなっている人が出始めました。エアコンによる室温の下げ過ぎが原因のようでした。服装が外と同じ薄着なので冷えるのでしょう。
今後気温がどうなるかは分かりませんが、季節を問わずエアコンと上手に付き合わないと健康を維持するのは難しい時代になってきたようです。