ひとくち健康講座
骨粗しょう症について
2022年7月
近年の高齢化に伴い、骨粗しょう症の患者さんが増えています。日本では、現時点で1300万人と推測されています。骨粗しょう症になると、軽い衝撃で骨折を起こしやすくなります。椅子に座っただけで脊椎の骨折を起こしたり、転んで手関節や肩関節、股関節の骨折を起こしたりするリスクが上がります。骨の強度は骨密度と骨の質で決まります。骨密度はご存じの方が多いと思いますが、骨の質も重要となります。骨の質はビタミン?やビタミンKといった材質や、古くなった骨を壊し新しい骨を作る代謝が関わります。骨密度はX線を用いた装置で測定ができ、骨の質は血液検査で測定が可能です。
糖尿病や甲状腺の病気など内分泌系の疾患がある方、喫煙や過度の飲酒、ステロイド薬の使用、ご家族に骨粗しょう症患者がいる方は骨粗しょう症になるリスクがあります。また、過去に骨折がある方は次の骨折を起こす危険が高いです。すでに骨粗しょう症の方はもちろん、心配な方は検査や治療の相談をしてください。