ひとくち健康講座

腎臓のおはなし

2021年2月

 腎臓は、へその隣に左右で2個あるこぶし大の臓器です。その働きで重要なのが「おしっこを作り毒素を出す」ことです。そのため、腎臓が弱ってしまうと体に毒素がたまってしまいます。
 早期発見の鍵は健康診断です。毒素の数値である「クレアチニン」と尿検査で「蛋白尿」や「血尿」が出ていないかを確認してみましょう。クレアチニンが上昇した時点で腎臓の働きは60%まで低下しているといわれます。
 腎臓病の最初の症状として、足がつりやすい、人より寒気を感じやすいという方もいますが、多くの場合、普段の生活で腎臓が弱っていることに気付くことは大変難しいです。深刻な症状が出るときは腎臓が限界になったときであり、そうなってしまうと透析になってしまうことが大半です。
 8人に1人が慢性腎臓病(CKD)といわれる時代です。脳梗塞・心筋梗塞を予防するためにも、早めにかかりつけ医への相談をお願いします。

星川内科クリニック  星川 仁人