ひとくち健康講座

乳がんの予防について

2018年7月

 乳がんは、がんの中でも日本人女性がかかる割合がトップで、その割合は増加の一途をたどっています。
 乳がんの予防には、生活習慣の改善がとても重要です。喫煙は乳がんの発症リスクを高めることがほぼ確実ですので、禁煙や受動喫煙を避けることが大切です。アルコールの過剰摂取も乳がん発症リスクをほぼ確実に高めます。お酒を飲む場合は、一日に日本酒なら180ml、ビールなら633 ml、ワインなら200ml以下の適量を心掛けましょう。肥満は閉経後乳がん発症リスクを確実に高めます。定期的に運動することで乳がん発症のリスクを下げることができます。今より毎日10分長く歩く、30分以上の運動を週2日以上行うなどの運動習慣を身に付け、適正な体重を維持しましょう。
 健康食品やサプリメントの摂取には乳がんの予防効果は認められません。他のがんにも言えることですが、一般的な生活習慣の改善が乳がん予防につながるのです。

天童市民病院  武田 雄一郎