ひとくち健康講座
子どもの便秘のお話
2018年5月
子どもの便秘はごくありふれた症状で、その頻度は約10%といわれていますが、便秘が続くとその子だけでなく家族にも大きな精神的、身体的な負担となります。適切な指導・治療を受けることでほとんどの便秘は解消することができます。
便秘の治療は、(1)浣腸や各種下剤を用いて硬い便塊を除去する方法、(2)食事や生活習慣の改善などを行う維持療法に分けられます。「便秘が良くならない、繰り返す」というお子さんは、(1)のような薬を用いた治療だけで終わってしまい、(2)のような食事や生活習慣の改善などができていない場合がほとんどです。一般的に指導されている維持療法として、適切な水分摂取、食物繊維を多く含む食事をしっかり摂ること、規則正しい生活と排便習慣、便意を我慢せず便の貯留を避けること、などがあります。これらの方法を実践してもなかなか便秘が良くならない場合は、かかりつけの医師に相談してみると良いでしょう。