ひとくち健康講座
新しいタイプの治療用ピル
2018年4月
いわゆる「ピル」は、避妊目的の他に治療目的で処方されているのをご存知ですか。現代の女性は、昔の女性に比べて出産回数が減っているため、生涯に来る月経回数が増え、子宮内膜症の増加の原因にもなっています。内膜症の有無にかかわらず月経困難症(生理痛)の解決策の一つがピルの内服です。
従来のピルは28日ごとに月経を来させるものでしたが、昨年春に発売になった新しいタイプの薬は、従来のものと違い、一般的には60から90日(最長120日)に一度、休薬期間(4日間)を置いて月経を来させます。慣れてくると、自分で次の生理日を決めて、自由にコントロールすることができるようになります。生理痛が軽くなり、しかも回数が減るのですから、生活の質の上でメリットは大きいと思いませんか。生理痛や月経前の不快な症状などでお悩みの方は、一度婦人科を受診して相談することをお勧めします。