ひとくち健康講座
小児の発熱との付き合い方
2016年2月
発熱は、生きていく上で避けられない現象で、特に子どもは頻繁に熱を出します。そのたびに周囲は心配しますが、熱が出ることは、悪いことばかりではありません。
発熱は、体を守るための反応です。体温を上げることにより、細菌やウイルスの増殖を抑えたり、死滅させたりしているのです。発熱で苦しくないときは、解熱剤を使って熱を下げる必要はありません。解熱剤を使用する目的は、平熱に戻すということより、体力の消耗を防ぎ、病気に抵抗する体力を維持することです。ぐったりしていたり、機嫌が悪かったり、水分を取ることも難しかったりするときは、解熱剤を使って、楽にしてください。高熱時は、解熱剤を使っても、あまり熱が下がらないことがありますが、使用後に少し元気が出れば、効果があるということです。
夜間や休日の急な発熱で慌てないように、解熱剤を常備しておけば安心です。