ひとくち健康講座
お腹の赤ちゃんと感染症の話
2015年11月
リンゴ病が全国的に流行っています。リンゴ病は、感染時期によってお腹の赤ちゃんに悪影響が出る(頻度は低いが、最悪の場合はお腹の赤ちゃんが死んでしまう)場合がある感染症です。ほかにも、トキソプラズマ、サイトメガロウイルス、風しん、ヘルペス、水ぼうそうなど、赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性のある感染症は、実はたくさんあります。
感染時期によっては障がいが残ってしまうこともあり、生後ある程度してから分かるものも含めると、毎年数千人もの赤ちゃんや子どもに、これらのせいで障がいが生じると言われています。これだけ医学が進んだ現代の日本でもです。
どうしよう、と思った方は、採血で抗体検査をお勧めします。十分な抗体があれば、感染の心配は不要です。抗体がなければ、ワクチンで予防するか、ワクチンがない病気は適切な予防が必要です。妊娠中はもちろん、「妊娠前からの」予防がとても大切です。正しい知識で赤ちゃんをリスクから守りましょう。