ひとくち健康講座
五十肩と腱板断裂
2012年5月
中年になり、肩が痛くなると「これは五十肩だな」「じゃあそのうち治るだろうな」と思い、時が過ぎていきます。これは、本当に五十肩だろうか?「ん?まてよ、五十肩って一体何だ?」五十歳代ぐらいで、何となく肩が痛くなって、肩の骨や筋肉に異常がなく、硬くなって腕があがらない状態です。本当に五十肩であれば、そのうち痛みは確かによくなります。でも中には腱板という肩の骨を覆っている腱がすり切れていることがあります。これを腱板断裂といいます。断裂という名前から、転んだり、ぶつけたり何らかのきっかけとなる外傷があるはずという印象をもたれるかもしれませんが、きっかけが全くないこともよくあります。切れた腱板は自然に治ることはありません。痛い方の腕の肘を伸ばして、手の甲を誰かおうちの人におさえてもらって力比べをしてみてください。力が入らなければ腱板断裂かもしれません。