ひとくち健康講座
ちょっとお粗末経験・熱中症の話
2010年8月
5年前のゴールデンウィーク。九州に家族旅行に出かけたときの話です。
当時、父は75歳、自他共に認める元気じいさん。早朝、仙台から九州へ、柳川の水郷巡り。夏のような暑さの中、舟で缶ビール。1時間後、岸に上がり昼食。しばらくして父の様子に異変。額から冷や汗を流し、話もせず、顔が青い。娘「じいちゃん、大丈夫?」「大丈夫だ!」。やがてピクピクと体がけいれんし、意識消失。店のいすに寝かせ対処。今でもぞっとします。
元気とはいえ75歳の老人に強行軍を強い、好きなビールを親孝行のつもりで飲ませ熱中症に。とんだ親不孝医者!(教訓 暑い日の強行軍にアルコールは厳禁。特に脱水に弱い小児や高齢者には、ゆとりある行動、適切な水分補給と休憩は必須)以後父は、課外活動には、水分と塩分を携帯。尿の色が濃くなったら、脱水の始まりと判断し帰宅するようになりました。
熱中症の予防は、睡眠、休養、水分摂取が大事です。