ひとくち健康講座

麻しんワクチンの勧め

2004年8月

 去年11月から今年1月にかけて、市内で麻しんの小流行がありました。麻しんにかかった子供は19人でした。生後7ヶ月から9歳までで、4歳から5歳の子供が多かったのですが、15人は麻しんワクチンを受けていませんでした。現在、市内の子供たちの麻しんワクチン接種率は90%を超えているので、この程度の流行で済んだのだと思います。今回の流行で入院した方は、12人でした。幸い重症化した子供はいませんでしたが、麻しんはウイルス感染の中では重い感染症で、まれに亡くなるお子さんもいます。<br> 1歳の誕生日が来たら、自分の子供を守るために麻しんワクチンをプレゼントしてください。また、集団保育に入る前に、麻しんワクチンの接種が済んでいるか、ぜひ母子手帳で確認してみてください。麻しんワクチンは本人を守るだけでなく、周りの子供たちも守ります。

天童市民病院  森谷 直樹