ひとくち健康講座

周囲から見た「うつ病」の注意信号

2004年10月

 からだやこころの調子が何かおかしくても、本人が何も言わずに我慢していることがあります。特にうつ病については、決してまれなことではありません。「気の持ちよう」とばかりに、ほとんど自覚のないまま逆にがんばり過ぎ、状態を悪化させてしまうこともあります。周囲が早い時期に気付くことも大切になってくるわけです。明らかにそのヒトに強いストレスが掛かっていればもちろん、特に思い当たることがなくても、日ごろ次のようなことに気を配っておくのも良いと思います。うつ病を疑わせる、周囲から見た変化を挙げておきます。①以前と比べ表情が暗く、元気がない②体調不良(痛みやけん怠感)の訴えが多くなる③仕事や家事の能率が低下、ミスが増える④周囲との交流を避けるようになる⑤遅刻、早退、欠勤(欠席)が増加する⑥趣味やスポーツ、外出をしなくなる⑦飲酒量が増える、などです。

芳賀心療内科神経科クリニック  芳賀 幹雄