ひとくち健康講座

「治療」の説明について

2004年7月

 治療は、患者さんにとって、有効・有益で、同時に安全・安心であるのが望ましいのは当然です。「オペ(手術)」は、「オペレーション」の略語ですが、「作戦」という意味もあり、どことなく危険な印象を伴います。少しでも危険がある以上、できる限り安全性を追求する必要があります。
 日常診療で、骨折や椎間板ヘルニアなどの治療の際、手術とそれ以外の方法を両方説明するのは、患者さんに、最適な治療法を選んでいただきたいからです。過大な期待や過度のリスク(危険)は禁物です。
 患者さんが、どんな症状で、どの程度困っているのかを、医師にある程度は正確に伝えましょう。未成年の子供(スポーツ外傷が多いです)や、少し物忘れが始まったお年寄りには、やはり家の人が付き添っての病院受診が望ましく、必要となると考えます。

吉岡病院  増子邦彦