ひとくち健康講座

生活習慣病が怖いのは?

2004年4月

 高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病は、その原因が毎日の食事と生活運動の量のアンバランスによる病気です。初期のうちは、検査でだけ異常とされることが多く症状が出ません。それなのに、医師が「食事は少なく」「運動はもっと」「薬はずっと飲むように」などとうるさく言うのはなぜでしょう?<br> 日本人の三大死因は、がん、脳卒中、心疾患です。脳卒中と心疾患は、臓器は違ってもどちらも出血や梗塞などの血管障害で起こります。この血管障害に、実は生活習慣病が深くかかわっており、このことは統計学的にも証明されています。また、生活習慣病を予防することで、がんも減少することがわかってきています。生活習慣病を予防・治療することは、死亡数を減らし、豊かで快適な生活につながっていくのです。今日も血圧や血糖、悪玉コレストロールに気をつけて、幸せな毎日につなげましょう。

天童市民病院  松本 修