ひとくち健康講座

足首の捻挫について

2003年7月

 バスケットボールやバレーボールなどでジャンプして着地したとき、足首を内側にひねると、足首外側の靭帯(じんたい)が一部または全部切れることがあります。この足関節外側側副靭帯損傷は、下肢(かし)のスポーツ外傷のうち最も頻度の高い外傷です。<br> けがをした直後は痛くて歩けないほどでも、数日で痛みが治まってしまうため、そのまま放っておく人も多いのですが、後で足首のグラグラ感が残り、足首の軟骨が傷ついて痛みや腫れを生じる場合もあり、注意が必要です。受傷直後の治療は、動かさず安静にして冷やし、圧迫して挙上するのが原則です。次に、靭帯損傷の程度や骨折の有無を診断するため、レントゲン撮影(単純および足首を動かして関節の不安定性をみる)などを行い、ギプスや装具で固定したり、場合によっては手術をしたりします。たかが捻挫、されど捻挫です。

塩野医院  塩野 真弓