ひとくち健康講座

夏の皮膚病

2001年8月

 夏は、ばい菌が繁殖しやすい季節です。人間の皮膚にも、ばい菌やかびが感染しやすくなります。擦り傷や虫さされ、あせも、湿疹などにばい菌が感染して水ぶくれがができ、これを掻き壊した手でほかのところを掻くとジクジク広がる「とびひ」や、かびが感染して水ぶくれや皮むけが起こる「水虫」などが厚さとともに多くなります。とびひを予防するには、つめを短く切り、手を石鹸でよく洗いましょう。子供のあせもや虫さされは、かゆみが強いようなら早めに治療をするようにしてください。水虫を予防するには、浴室の足ふきマットや体重計、トイレのスリッパなどからの感染に注意が必要です。外から帰ったら足も石鹸で洗いましょう。清潔、乾燥を保ち、通気性のよい靴を履き、靴下を頻繁に交換してください。それだけでも症状が出たら、素人判断、素人治療は避けて、きちんと治療を受けたほうが早道です。

小幡皮膚科医院  小幡 仁子