ひとくち健康講座

夏風邪のピンからキリまで

2001年7月

 夏風邪の季節になってきました。夏風邪とは主にエンテロウィルスによるいろいろな病気の総称です。共通して、多くは熱が出ます。咳・鼻汁でおなじみの気道感染症。のどの粘膜疹が痛いへルパンギーナ。下痢・嘔吐の急性胃腸炎や嘔吐症。ぶつぶつの出るウィルス性発疹症。手・足・尻・口に発疹が出る手足口病。頭痛・嘔吐がつらい無菌性髄膜炎。目にくる結膜炎。まれに脳炎や心筋炎になってしまい、命に関わることもあります。一方で症状が表に出ない不顕性感染の人もけっこういます。流行するウィルスの型にもよるのですが、人によって現れる症状が違ったりするのです。<br> ウィルスと戦うためには、お家でのんびり休養し、水分をたっぷりと取りましょう。もし、夏風邪をひいてしまったら、丸一日以上平熱で、しかも食欲が安定するまでは、集団生活をしない方がいいと思います。

ひがしたに小児科   東谷 暁子