ひとくち健康講座

貧血は怖い
2000年10月
青白い顔をして、ふらふらしていれば貧血だといわれます。しかし、痛くも痒くもないために本人は平気で、医者にもかからない場合がおおいようです。貧血の原因はいろいろあります。若い女性には貧血が多いのですが、大抵は治療すればすぐ治る貧血です。<br> 中年以降の貧血は要注意です。女性の場合は、子宮筋腫のため生理の量が多くなって、貧血になる方を時折見掛けます。<br> 一番怖いのは、胃がんや大腸がんなどの、悪性の病気が隠れている場合です。じわじわと少しずつ出血して、便に血液がついていたり、黒い便が出たりする場合もあります。痔だろうと思って放置しておいたのが、命取りになってしまった方を、これまで何人か見ました。白血病が原因であることも、まれにあります。だから貧血は怖いのです。放置してはいけません。