ひとくち健康講座

出血したら圧迫止血
2000年8月
夏休みは海や山に出掛ける機会も多く、転倒などにより、ちょっとした手足のけがをすることがあるかもしれません。<br> けがで来院される患者さんを見ていると、一般にいわれている止血点をタオルなどで縛ってくる人が大半です。ところが、その縛り方が中途半端だと、逆に出血を助長してしまいます。縛る力が弱いと、圧の高い動脈は止められず、圧の低い静脈だけを止めてしまうのです。止血点もしっかり圧迫すれば効果はありますが、ひどい傷でなければ、きれいなハンカチやタオルなどで、傷を直接圧迫することをお勧めします。また、けがをしてから洗浄や消毒をするまでの時間が、6時間以上たってしまうと、化膿する危険が高くなります。けがをした場合は、あわてずに圧迫止血をして、早めに近くの医療機関で治療を受けてください。