ひとくち健康講座

美食・過食の男性に多い「痛風」
2000年7月
この病気は大昔からある病気で、ヨーロッパではぜいたくに暮らしていた貴族などに多く、「皇帝病」ともいわれていました。足の親指の付け根が赤く腫れて、歩くのも不自由な痛みを伴います。急性発症が特徴的ですが、1〜2週間で一時直った状態になります。男性に多く、男女比は20対1ほどで、遺伝が証明される例が20㌫ほどあります。<br> 原因は高尿酸血症(70㍉㌘/dl以上)で、痛風を放置していると、尿路結石や腎臓障害などが起こり、その結果、尿毒症になることもあります。美食・過食が誘因となり、高プリン体(肉類)やアルコール(尿酸の排泄を妨げる)の過食・過飲者などに多く発症しています。<br> これらのことに注意し、「肥満を防ぐ」「十分に水分を補給する」「アルカリ性食品で尿路結石の生成を防止する」「定期的な尿酸値の検査を受ける」ことが、予防の基本です。