ひとくち健康講座

骨粗鬆症について

1999年5月

骨粗鬆症とは、骨の中のカルシウム、タンパク質、リンの量が減少するために、骨の密度が低くなり、骨が非常にもろくなる状態をいいます。骨粗鬆症の主な症状は、①背中や腰が丸くなる②背丈が縮む③背中や腰が痛む④ちょっとしたことで骨折(脊椎骨、大腿骨、前腕骨)しやすくなる、などです。骨粗鬆症になりやすい方は、①閉経を迎えた女性や70歳以上の男性②運動や体を動かすのが嫌いな方③カルシウム不足、その他栄養バランスの悪い方④やせている方⑤家族に骨粗鬆症と診断された人がいる方⑥糖尿病や胃腸の手術を受けた方⑦月経が不規則な女性、などです。
また、骨粗鬆症の予防は、①食事は片寄らず、栄養のバランスを考えてとる。特にカルシウム豊富な牛乳や海草、小魚、大豆製品を多くとる②積極的に外に出て、日光を浴び適度な運動をする。これらの点が肝要です。なお、骨粗鬆症の心配がある方は、一度診察を受けてください。検査は、レントゲン撮影や骨密度測定などで、何の苦痛もなく行うことができます。

瑞穂医院  阿部 義裕