ひとくち健康講座

花粉症
1999年3月
花粉症の患者にとって、まもなくつらい季節が本格的に到来します。花粉の飛散は、居住地の植物自然環境または季節によって多種多様です。特に多い花粉症の原因植物は、早春〜春には樹木のスギ、そして天童周辺においてはサクランボ、リンゴがあり、初夏〜夏には草のスズメノテッポウ、カモガヤ、オオアワガエリ、ナガハグサ、夏〜晩秋には雑草のブタクサ、クワモドキ、ヨモギなどがあります。<br> 花粉症には、薬物療法、減感作療法、手術療法などがありますが、抗原(花粉)の除去、回避が花粉症治療の第一歩です。晴天や風の強い日の外出を控え、花粉飛散の少ない地方に一時的に移転するか、外出のときに特殊なマスクと水中メガネなどを使います。また、皮膚摩擦、適度の運動は有効とされます。<br> 花粉症は、多くの場合、数年にわたり発症していても、次第に病勢が衰え、または消失します。花粉症にかかったと思ったら、早めにかかりつけの耳鼻科医に相談してください。