ひとくち健康講座

期待される新入生
1998年5月
この季節、小さなからだにピカピカのランドセルを背負って登校する一年生の姿は、何とも愛らしく、見ていて笑みがこぼれます。両親にとっては、新しい生活への期待と同時に、「うちの子はよその子に比べてどうなのだろう」という不安も大きいことでしょう。<br> これらの期待や不安がいけないというのではありませんが、それらは当然、子供に対する態度として表れてきます。期待どおりにできない子供を見て、「どうしてうちの子は・・・」という思いが強ければ、それは必ず子供に伝わり、子供はかなりつらい日々を送ることになります。仮に、子供が親の期待に応えられたとしても、そのための緊張・努力は相当なものでしょう。<br> 勉強・運動・友達・・・いずれも子供によっては難題となりますが、それもその子の個性です。はじめの期待にとらわれ過ぎずに、自由に伸び伸びと成長できるように、温かい目で見守ってあげてください。立派な子供より、うれしそうな子供を見たいものです。