ひとくち健康講座

インフルエンザにご注意

1998年2月

毎年冬になると、風邪が気になりますが、今年は特に香港で新型のウイルスが発生して、鶏が原因かといわれて話題になっています。<br> インフルエンザにかかると潜伏期間は1日から数日くらいで急激に発病し、高熱、頭痛、寒気、関節痛と、咳、痰、咽頭痛などを伴います。これに比べて、普通感冒は、鼻風邪ともいい、徐々に発病し、鼻汁、鼻閉、くしゃみが主で、ときに咽頭痛や咳を伴いますが、発熱はあまりひどくありません。<br> どちらの風邪も主にウイルスによるものですが、寒い所で汗をかき着替えもしないでいるとかかりやすいようです。<br> そしてウイルスで弱ったところに無理を重ねると、細菌が感染して、肺炎を併発したり、脳や肝臓に障害が発生して危険な容体に陥ることもありますから、本当に風邪は万病の元です。ことに身体の弱い高齢者や糖尿病、腎不全、気管支喘息の方は、予防注射を受けたり、早めに治療を受けたりして、安静にしていることが大切です。<br> 外出から帰ったらよく手を洗い、ウガイをして気を付けましょう。

松田医院  松田 忠三