ひとくち健康講座

指のけが

1997年11月

切り傷の場合は、家庭用消毒液で消毒し、薬のない場合は流水で十分に洗った後、傷をハンカチなどで10分程度押さえます。血が止まり、傷が浅く、黄色の皮下脂肪が見えないときは数日で治ります。血が止まらないとき、皮下脂肪が見えるときは、医師による治療が必要です。しびれを感じたり、指が動かせなかったりしたときは、神経やすじが傷ついている可能性があり、早めに医師の診察を受けましょう。また、包丁などで皮膚をそぎ落とした場合は、落ちた皮<br>膚でも付けることができる場合がありますので、受診の際、落ちた皮膚も持参したほうがよいでしょう。<br> 打撲やつき指の場合、はれがひどかったり、薄青く色が付いてきたりしたときは、骨が欠けたり、すじが傷ついたりしていることがあり、医師の診察が必要です。また、けがをした直後は冷やすことが大切です。けがをしてから数時間後にはれや痛みがひどくなることが多いので、気を付けて様子を見ましょう。テーピングは、はれがひどくなる場合があり、十分な注意が必要です。

やまもと整形外科医院  山本 博司