ひとくち健康講座

生活のリズム、身体のリズム

1997年9月

時間外や休日に病因を訪れる方をみますと、生活が不規則になって体調を崩す方が多いのに驚かされます。
体の仕組みを正常に保つために、例えば血糖を調節するインスリンやグルカゴン、生活の活力を調節する甲状腺ホルモンなどのホルモンは、日内リズムというものをもっていて、絶えず、体を調節していますが、食事の取り方、1日の過ごし方でそのバランスが大きく左右されます。これらが、お互いに共同したり、反対の動きをしたりしますので、不規則な生活になると、ホルモンバランスが崩れてきます。
また、胃腸の動きも、空腹感、おなかの動き、排便までのリズムが習慣化されています。こちらは主に神経性の支配で、これもまた日内リズムをもっています。胃や腸の手術を受けた後には、全く違う環境になりますので体が新しいリズムを覚えてくれるまで、食事の取り方、食べ物の質などに気を付けていかなくてはなりません。
規則正しい生活を心掛けて、この暑い季節を乗り切りましょう。

天童市民病院  松本 修