ひとくち健康講座

子供の肥満
1997年6月
肥満の子供が増えているというのは、しばらく前から学校の養護の先生方の大問題です。しかも、近ごろは低年齢化してきて、小学1年生に入学したときに、既にかなりの肥満だったりします。<br> いつから気を付けるべきかというと、3歳の健診で肥満度20㌫以上(その子の身長に見合った標準体重の2割増)は、要注意といわれています。肥満度20㌫以上のこの頻度は、6歳で4〜5㌫、9歳で8㌫、12歳で8〜10㌫と報告されています。肥満の原因は、もちろん食生活と運動不足です。小さいころからジュースだ、お菓子だ、アイスクリームだと、甘いカロリーの高いものを与えていると、キチンとした食事には見向きもしなくなります。おじいちゃん、おば<br>あちゃん。孫の健康を気遣うなら、1歳前から、ジュース類を含めて甘いものは極力与えないでください。<br> 肥満度50㌫以上の高度肥満は、減量が大変難しくなり、糖尿病や脂肪肝になりやすく、将来の成人病の危険も高くなりますので、早めにご相談ください。