ひとくち健康講座

心臓は高性能ポンプです
1997年3月
心臓は、電気仕掛けの高性能のポンプです。普通の人でも一日約10万回も伸びたり縮んだりして、通常一時も休まず動き続けています。自動車のエンジンも電気仕掛けのポンプですが、通常10年もすれば「がた」がきます。その間、オイル交換や2〜3年の定期点検をするわけですから、人間の心臓にも定期点検とメンテナンスが必要になります。自動車は、10年で買い替えれば済みますが、心臓は少なくとも50〜60年は正常に働くように、大切にしてあげなければいけないでしょう。特に重要なのは、糖尿病、高脂血症、高血圧がないかどうかの検診や治療です。最近は、食生活の欧米化や運動不足から、早い人は20歳代から糖尿病、高脂血症、高血圧になる方がいます。あた、糖尿病の患者さんは、胸痛がなくとも狭心症になっていることがあります。このような場合は、通常の心電図よりも、トレッドミル運動負荷心電図が診断に有効です。<br> 年に1回は検診を受け、医師の適切な指導を受けるようにしてください。