ひとくち健康講座

けがをしたときの破傷風予防について

2026年7月

 破傷風は、土の中などにいる破傷風菌が傷口から体に入り込むことで起こる病気です。感染するとけいれんなどの症状が現れ、重症化すると呼吸困難になり、命に関わることもあります。特に、傷が土で汚れた場合や、さびた釘が刺さった場合、動物にかまれた場合などは注意が必要です。破傷風菌は芽が胞ほうという硬い殻を作るため、消毒薬が効きにくい性質があります。けがをしたときは消毒だけに頼るのではなく、まず水道水で傷口の汚れや菌をしっかりと洗い流すことが大切です。破傷風は予防接種で防ぐことができる感染症です。しかし、破傷風のワクチンが定期接種となったのは昭和43年ごろからで、それ以前に生まれた方は十分な免疫を持っていない可能性があります。また、最後に接種してから10年以上経過すると、免疫が低下してくるといわれています。
 汚れた傷や、深く刺さった傷、動物にかまれた場合は、ご自身で十分に洗い流した上で、病院で適切な処置を受けるとともに、必要に応じて破傷風の発症を防ぐための治療を受けることが大切です。

天童市民病院  武田 雄一郎