ひとくち健康講座

健康寿命の鍵は筋肉量

2024年8月

 人生100年時代、皆さん健康で長生きしたいですよね。でも「健康で長生き」って何でしょう?
 生活習慣の変化から肥満やメタボリックシンドロームが増えており、進行すると「健康で長生き」を脅かす病魔が待ち構えています。加齢と共に筋肉量が減少し体型が変わらないのに体脂肪率が高い、いわゆる「サルコペニア肥満」も増えています。筋肉量が減ってしまうとフレイル(虚弱体質)状態となり、「健康で長生き(健康寿命)」が短くなってしまいます。
 そうならないためには筋力の維持が必要で、材料となるたんぱく質の摂取、そして有酸素運動やスクワットなどが効果的です。なかなか時間が取れない・・・という方は、買い物に行った際に「わざと遠くに駐車する」「店内を2周する」と歩数を稼いだり、椅子に座る前後にスクワットを2回ずつやってみたりするなど、自分の生活に少しずつ組み込んでみるというのはいかがでしょうか。
筋力が付いて体重が減ると生活習慣病の予防や改善になり、「健康で長生き」の時間が増えると思います。

三條外科胃腸科医院  三條 麻衣