ひとくち健康講座
日本の失明原因第1位になった緑内障の話
2020年11月
緑内障は、高眼圧や循環障害で視神経が傷んで視野が狭くなってしまう病気です。40歳以上で5%、60歳以上では1割以上が罹患している非常に多い眼疾患で、日本の失明原因の第1位となっています。患者は多いですが、緑内障の失明率はかなり低く、早期に発見して適切に治療を受ければ、生涯視野と視力を保てる病気です。ただし、早期発見には眼科に行って診察を受けてみないと分からないことが多く、また、緑内障と診断されても、早期や中期では自覚症状がないために、治療をやめてしまう方が多いことが問題となっています。
緑内障は早期ならば治療によりほとんど進行しないことも多く、末期ほど進行を遅らせることは困難になります。緑内障と診断されたら、早く見つかって運が良かったと思って、定期的に通院をして治療を続けるようにしてください。治療のために仕事や生活を変える必要はありません。緑内障とは長く上手に付き合っていくようにしてください。