ひとくち健康講座

睡眠リズムの話

2012年1月

 睡眠時間は一定に取れているが、極端な早寝早起き(朝型)、遅寝遅起き(夜型)の人を慨日睡眠リズム障害といいます。朝型の人は、社会生活上あまり問題にならないのですが、夜型の人は通勤、通学などに支障が出ることがあります。
 このリズムに最も影響と与えるのが「光」です。体内のメラトニンという物質が「光」に反応し、リズムが調整されます。朝早くに光を浴びればリズムは短くなり、夜遅くまで明るい部屋でテレビを見ていたりすればリズムは長くなります。夜型の人は朝、太陽の光が入ってくるような部屋で寝るとか、夜は徐々に照明を暗くするなどの対策が有効です。それでも改善が見られなければ、睡眠導入剤などの薬物療法を行います。
 お困りの方は、精神科や睡眠外来を掲げている医療機関への受診をお勧めします。

秋野病院  鈴木 文久