ひとくち健康講座

運動器不安定症の話

2010年4月

        <要支援・要介護を予防するために>
 日本は世界に例を見ない長寿国です。その反面、要支援、要介護の方が年々増加しています。要支援、要介護の約22㌫が足、腰の運動器の衰えが原因といわれています。関節・椎間板の変性、骨の脆弱化、神経・筋の機能低下などが、複合して歩行障がいを来します。健康寿齢を延ばすためにも、次の項目を確認してみましょう。
1.片脚立ちで、靴下がはけない。
2.家の中でつまずいたり、滑ったりする。
3.階段を上るのに、手すりが必要である。
4.横断歩道を青信号で渡りきれない。
5.15分くらい続けて歩けない。
6.2㌔程度の買い物の持ち帰りが困難である。
7.家のやや重い仕事(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)が困難である。
 5項目以上に該当する方は要支援、要介護のリスクが高くなりますので、毎日の散歩やいすに座る訓練を一日に3回程度行ってください。

高橋整形外科  高橋 繁夫