ひとくち健康講座
子どもと病気の話
2009年10月
幼いころの病気の時間
私の幼い日の病気のときの思い出です。はしかが流行したときに近所の遊び友達からうつり、高熱が続きました。夜にうなされて怖い思いをしたら、次の日にその友達のお母さんが珍しいお菓子を持って見舞いに来てくれました。このほか、みずぼうそう、インフルエンザ、ひどい腹痛と下痢などを覚えています。いずれも親は大変だったと思いますが、私のほうは、そのころはぜいたくだった果物の缶詰を兄弟たちとは別に枕元に運んでもらって食べたことや、普段はかまってくれない父親に本を読んでもらったことなど、安心して甘えられた時間の記憶として、甘酸っぱく思い返されるのです。
子どもに病気はつきもので、特に集団生活を始めた時期はいろいろな病気にかかります。ご両親は本当に大変ですが、子どもにとっては普段と違う親子の特別な時間でもあります。病気は通り過ぎますが思い出は残ります。