ひとくち健康講座

耳の病気の話

2009年5月

         滲出性中耳炎
 耳には、外側から奥に向かって外耳、中耳および内耳があり、さらに中耳と鼻の奥に左右一対の耳管がつながっています。その中耳に水がたまり、音が聞こえにくくなるのが中耳炎です。耳の穴に水が入ってしまったわけではなく、中耳に水が自然にわき出してたまってしまうのです。
幼小児に圧倒的に多く(全体の80〜90㌫)、発病しても耳の痛みを訴えたり、発熱したりしないのが特徴で、絶えず軽度から中等度の聴力が低下します。小学校低学年の児童のうち、3〜5㌫はこの病気にかかっているといわれ、近年増加の傾向にあります。
最近、新生児、1歳半、3歳のときに聞こえの検査がかなり普及するようになりましたが、もし、お子さんの聞こえが悪いなと思ったら、そのままにしないで積極的に耳鼻咽喉科に相談してください。

安耳鼻咽喉科医院  アン・イン・セン