ひとくち健康講座

変形性膝関節症

2003年2月

 ひざの関節は、大腿骨(太ももの骨)、頚骨(すねの骨)、膝蓋骨(お皿の骨)という3つの骨が合わさって、一つの関節を作っています。それぞれの骨の表面には軟骨がついていて、骨同士が直接擦れ合うことはありません。ところが、長年使ってきた軟骨がすり減ってきて、骨にも変形が生じてくることがあります。これを変形性膝関節症といいます。症状としては、立ち上がったときや歩き始めたときに痛みが強く、それでも無理をしてひざに負担をかけていると、関節の内に水(関節液)がたまることがあります。水がたまると安静にしていても苦しくなってしまいます。治療法は、関節の腫れや痛みをとる薬や湿布、関節への注射、手術、リハビリによる予防などいろいろあります。<br> ひざの腫れや痛みで困っている方は、あきらめずに、最寄の整形外科に相談してみてください。 

吉岡病院  松木 達也