ひとくち健康講座

治療に勝るのは予防

2002年11月

12月になるとインフルエンザがはじまり、流行のピークは、例年1月から2月です。普通の風邪より、高熱や頭痛、筋肉痛などの全身症状が強いのが特徴です。元気な人でもだいぶつらい思いをします。感染している人の咳やくしゃみからうつるので、人込みの中に出るときは、注意が必要です。近年インフルエンザにかかっても、重症化を防ぎ、症状を和らげる薬が登場しましたが、治療に勝るのは予防です。<br> 高齢者、特に肺、心臓、腎臓などの慢性の病気を持っている方には、ワクチンの摂取をお勧めします。かかっても軽くて済み、余病発生防止に有効であることが確認されています。ワクチンの副反応は、改良により少なくなっています。過度に心配することはありません。また、法改正で、去年からインフルエンザ発生予防のため、65歳以上の希望者には、市から摂取費用の一部が助成されるようになりました。

塩野医院  塩野 時雄