ひとくち健康講座

子供のそばでたばこを吸わないで

2002年8月

たばこを吸うと肺がんや心筋梗塞、そのほかいろいろな病気になりやすくなることは、よく知られています。これは直接喫煙といって、本人の問題です。本人が吸わなくても、周りの人がたばこの煙をいや応なしに吸わされることを受動喫煙といいます。直接吸う煙よりももっと有害であり、迷惑です。大人が、乳幼児のそばでたばこを吸っている姿をよく見掛けます。妊娠中の喫煙は、胎盤の血管を収縮させて胎児の発育を妨げることが分かっています。また、乳幼児のなかなか治らないせきや、ぜんそくの原因にもなります。怖い乳幼児突然死症候群を予防するためには、うつぶせ寝をやめる、できるだけ母乳栄養にする、そばでたばこを吸わないことであると、キャンペーンが行われています。妊娠中や育児の最中は、子供のそばでたばこを絶対に吸わないでください。たばこは、かわいい子供の健康に有害です。

天童温泉篠田病院  林 正