ひとくち健康講座

農作業中の目の外傷

2000年1月

 目の外傷は、いろいろな所で突然起こります。今回は、農作業中に起こしやすい目の外傷についての話です。*草刈機による場合…草刈機の刃が石に当たって、破片が飛び散り、目を直撃して中に入ると失明する恐れがあります。*農薬による場合…果樹などを消毒する農薬の中には、目に対して毒性を示すものがあります。また、酸性やアルカリ性の薬剤もあり、薬の調合や散布のとき目に入ると、白目の充血や黒目に障害を起こします。*農機具の修理にグラインダーを使った場合…微小な鉄粉が目に入り、そのまま放置すると黒目に錆が付き、化膿することがあります。また、田んぼで、稲の葉先で黒目を突いたり、剪定作業で、木の枝が跳ね返って黒目を傷付けたりすると、化膿する恐れがあります。<br> 以上のような場合には、すぐ眼科医で診察を受けてください。予防するには、防護メガメや防塵メガネを忘れずに使用することです。

高橋眼科医院  高橋 晃一