ひとくち健康講座

尿検査が重要

2006年10月

 腎臓病は早期発見、早期治療が基本です。そのため尿検査や採血が重要です。
 尿検査での尿蛋白は、腎炎、糖尿病性腎症など腎臓病で表われます。尿潜血は泌尿器疾患で見られることが多いのですが、腎臓病でも見られます。蛋白尿を伴った血尿は腎不全が進行する傾向があります。血液検査で腎機能を評価しますが、軽度の腎不全では異常を示さない場合が多く、早期発見には尿検査が優れています。異常の場合は24時間尿検査、腎臓超音波、採血を行い、必要な場合は腎生検をします。
 腎臓病では次のような治療を行います。
 ①早期の腎臓病、軽度〜中等度腎不全…薬物治療法、低蛋白食事療法
 ②末期腎不全…週2回から3回の血液透析
 腎不全の症状(むくみ、食欲低下、貧血など)は末期に表われるため、その前に尿検査や採血することが必須です。

天童温泉矢吹クリニック  鎌田 芳則