ひとくち健康講座

多くの女性の悩み・・・

2005年12月

 生理痛には、次の二種類があります。<br>&#9312;けいれん性の痛み<br> 主にプロスタグランジンという、子宮を収縮させる物質が引き起こすもので、吐き気や便秘や下痢を伴うこともあります。若い女性に多く、お産を経験した後に軽くなるのはこのタイプです。鎮痛剤の内服が有効です。痛みを我慢しては駄目。早めから薬を服用してください。子宮内膜症発生の予防にもなります。<br>&#9313;うっ血性の痛み<br> 骨盤内のうっ血によるもので、下腹部が張るのが特徴。むくみ、乳房痛を伴うことも。年齢と共に悪化することが多く、出産経験とは無関係です。漢方薬が有効なケースが多いようです。<br> 筋腫や内膜症、性感染症などが原因の場合もあります。また、低用量ピルの服用が非常に有効な場合が多いのをご存知ですか。思い切って、婦人科を受診することをお勧めします。

さとうウィメンズクリニック  佐藤 聡