ひとくち健康講座

薬は妊娠の有無を確認してから

2005年1月

 「妊娠している可能性があるが、薬を飲んでしまった。大丈夫ですか?」という方が時々います。薬の種類、飲んだ時期と期間などで、胎児に対する影響は異なってきます。分かりやすい考え方に、虎の門病院の危険度判定法があります。薬剤危険度を1〜5点、服用時危険度を0〜5点に割り振り、その積から危険度を判定するものです(20点以上は危険)。<br> 精神科疾患に使用する薬に、比較的危険度の高い薬が多いようです。そのような薬を飲んでいる方は、主治医と相談し、薬の必要がなくなってから妊娠するようにしてください。時期としては、最終月経開始日から27日目までに飲んだ薬は、まったく影響がないといわれています。一転して28日から50日目に飲んだ薬は、最高点の5点になるので注意が必要です。妊娠の可能性があって、薬が必要な場合は、妊娠の有無を確認してから使用するように心掛けてください。

天童市民病院  赤塚 和彦